ユニバーサルデザイン

関節可動域制限者も快適に!省力化ポンプ機構の革新的3ポイントで実現するユニバーサルデザイン容器

関節可動域制限者向け省力化ポンプ機構の3つのポイント

ポイント1:軽い力で押せる大型ポンプヘッドの重要性

ユニバーサルデザイン容器において、最も重要な要素の一つが「押しやすさ」です。関節リウマチや変形性関節症など、手指の関節可動域に制限がある方にとって、従来の小さなポンプヘッドは大きな負担となります。

省力化ポンプ機構では、ポンプヘッドの接触面積を従来品の2~3倍に拡大することで、同じ内容量を取り出すのに必要な力を約40~50%軽減できます。これは「面積効果」と呼ばれる物理的原理を活用したもので、広い面積に力を分散させることで、指先にかかる負荷を大幅に削減する仕組みです。

また、ポンプヘッドの形状も重要です。平らではなく、わずかにくぼみを持たせることで、手のひら全体でも押しやすく、握力が弱い方でも安定して操作できます。化粧品や日用品の容器では、この工夫により朝晩のスキンケアや入浴時の使用が格段に楽になります。

ポイント2:少ないストローク※で適量が出る機構設計

※ストローク:ポンプを押し込む動作の幅や回数

従来のポンプ容器では、適量を出すために何度もポンプを押す必要がありましたが、関節可動域制限者向けの省力化ポンプでは、「ワンプッシュ」で必要な分量が確実に出る設計が不可欠です。

この実現のカギは、内部の「チャンバー容量※」の最適化にあります。一般的な化粧水なら1回約1ml、乳液なら約0.5ml、ハンドソープなら約1mlといった、用途別の適正使用量を徹底的に研究し、それぞれに最適化されたポンプ機構を開発しています。

※チャンバー容量:ポンプ内部で一度に汲み上げる液体の容量を決める空間

さらに重要なのは、押し込み深度(どのくらい深く押すか)の調整です。関節可動域に制限がある方は、深く押し込む動作が困難な場合があります。そこで今後の開発としては、わずか5~8mmの浅い押し込みでも十分な吐出量を確保できる「浅押し対応機構」の構築が求められます

この機構により、指の曲がりが制限されている方でも、手のひらや手首の動きだけで容易に操作でき、日常的な雑貨や化粧品の使用における身体的負担を大幅に軽減できます。

ポイント3:メンテナンス性と詰め替え対応の両立

ユニバーサルデザイン容器では、使いやすさだけでなく、長期間安全に使い続けられることも重要な要素です。関節可動域制限者向けの省力化ポンプでは、「詰め替え作業の簡便性」も求められます。

詰め替え作業においては、「上部給液方式※」を採用し、重いボトルを持ち上げる必要を排除しています。また、詰め替え時の液だれを防ぐ「液だれ防止機構」により、作業エリアを汚すことなく、清潔に詰め替え作業が行えます。

※上部給液方式:容器の上部から液体を注入できる構造

さらに、ポンプの「エアプライミング※」の自動化も期待されており、詰め替え後に何度もポンプを押してエアを抜く作業が不要です。これにより、関節への負担を最小限に抑えながら、すぐに正常な吐出が可能となります。

※エアプライミング:ポンプ内部の空気を抜いて液体で満たす作業

これらの工夫により、日常的に使用する化粧品や生活雑貨において、購入から廃棄まで一貫してストレスフリーな使用体験を提供し、真のユニバーサルデザインを実現しています。