ポイント1:年代別アプローチで集客力を高める販促ツールの設計
メンズカット市場を強化するには、ターゲットの年代によって訴求ポイントを変えることが重要です。20代のビジネスパーソンと50代の管理職では、サロンに求めるものが大きく異なるからです。
20代から30代の若年層には、スタイリッシュなデザインの美容 販促品が効果的です。例えば、カット後に渡すスタイリング剤のサンプルや、次回予約で使えるクーポンをQRコード付きのカードで提供すると、デジタルネイティブ世代の心を掴みやすくなります。この際、サロンオリジナルのシャンプーやコンディショナーを小分け容器に入れて配布すると、ホームケアへの意識を高められます。透明なPET容器※1に店舗ロゴを印刷すれば、持ち帰った後も視覚的にサロンを思い出してもらえます。
※1 PET容器:透明で軽量なプラスチック製の容器。リサイクルも可能で環境にも配慮できる
一方、40代以降のミドル世代には、頭皮ケアや白髪対策といった実用性を前面に出した販促ツールが有効です。サロン専売のスカルプシャンプー※2をポンプ式容器で提供し、「サロン品質を自宅でも」というメッセージを添えると、リピート購入につながります。高級感のあるマット加工の容器を使用すれば、バスルームに置いても洗練された印象を与えられます。
※2 スカルプシャンプー:頭皮環境を整えることを目的とした洗浄力と保湿力のバランスが良いシャンプー
ポイント2:来店動機を生み出す体験型販促品の活用
メンズ客の多くは「必要に迫られて」サロンを訪れます。この受動的な来店を能動的なリピートに変えるには、体験価値を高める美容 販促品の戦略が不可欠です。
特に効果的なのが、カット時に使用するプロダクトのミニサイズセットです。シャンプー、コンディショナー、トリートメントを30mlずつ小分け容器に入れた「3日間トライアルセット」を作成し、施術後にプレゼントします。容器は詰め替え可能なタイプを選べば、気に入った顧客が「本品を購入して詰め替えたい」という心理が働きます。
容器選びでは、男性が手に取りやすいシンプルなデザインが重要です。黒やネイビー、グレーといった落ち着いた色のボトルに、最小限の文字情報だけを印刷することで、洗面所に置いても違和感がありません。ポンプの押しやすさも考慮し、片手で操作できる実用性の高い容器を選定しましょう。
さらに、カット技術の差別化として「仕上げ用ミスト」をオリジナル開発し、スプレー容器で販売するのも一案です。施術中に使用して効果を実感してもらえば、「自宅でもこのスタイリングを再現したい」という購買意欲を喚起できます。
ポイント3:継続来店を促すリテンション施策と容器の役割
新規顧客の獲得だけでなく、既存客の維持こそがメンズカット強化の鍵です。そのために美容 販促品を「つなぎ止めツール」として戦略的に活用します。
効果的なのが「詰め替えリフィル制度」の導入です。初回購入時には容器付きの本品を提供し、2回目以降は詰め替え用パウチで割引価格にします。この仕組みにより、容器を持っている顧客は自然とそのサロンに通い続ける動機が生まれます。容器自体を「会員証」のような役割にすることで、ロイヤリティ※3を高められるのです。
※3 ロイヤリティ:顧客がそのサロンやブランドに対して持つ愛着や信頼の度合い
また、季節ごとに限定デザインの容器を展開するのも効果的です。夏は爽やかなブルー系、冬は温かみのあるブラウン系など、時期に応じて容器のカラーリングを変えることで、コレクション欲求を刺激できます。「次はどんなデザインだろう」という期待感が、定期的な来店につながります。
カット周期に合わせた容量設定も重要です。メンズは平均1〜2ヶ月でカットに来店するため、その期間で使い切れる200〜250mlサイズの容器がベストです。使い切るタイミングと次回来店時期を一致させることで、自然な購買サイクルを作り出せます。
